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【感想】マンゲキグランドバトル2部 & Top of Namba Grand Kagez

2021年2月11日「グランドバトル(2部のみ)」

2021年2月11日「Top of Namba Grand Kagez」

以上2公演の感想記事です。

お笑いマニアでも評論家でも何でもないただの客の感想です。雰囲気でご覧ください。

 

グランドバトル(2部)

マンゲキ所属・8年目以上のメンバー総出演のライブ。本当は通し券で3部すべて見る予定だったのですが、夕方からTop of NGKがあったため2部のみ見てきました。

MCは藤崎マーケット。先輩であるガチャガチャイジりあり、Dブロック終わったあとまたDブロックにいこうとするウッカリありで面白かったです。

※全組の感想ではありません。

 

Aブロック

まず印象に残ったのはヒューマン中村さん。スーパーのレジ研修のネタでした。これちょっと前にも見たんですけどめっちゃ好き。一口に「フリップネタ」といってもいろんな見せ方があるんですね~。

 

同じくピン芸人濱田祐太郎さん。よく劇場でネタを拝見しています。オリンピック大会組織委員元会長の森さんの話題など、時事を取り込むスピードがいつも早くて感心します。

 

それからコウテイ。結果は2部1位でしたし、今振り返っても間違いなくトップウケだったと思います。ネタは「力士」で私は初めて見ました。下田さんのエグい動き、それに合わせた九条さんのツッコミ(というか状況説明?) 動きにも言葉にもパワーが溢れすぎてて、たぶんこの瞬間世界中の爆笑が劇場に集まってた。九条さんのマイク捌きがまた進化してたし、「下田の勝ちィ~~~~~~~~!!!!」のフレーズはMCの藤崎さんもツボってましたね。最高でした。

 

Bブロック

まずハブシセンM-1の2回戦動画でしかネタ見たことがなくて、この日初めて生でお二人を見ました。黒帯YouTubeで時々イジられてるコンビなんですが、私はもともとポケモンGOの動画でお世話になっていました。特にツッコミの小田島さん。だからネタ見れて嬉しかったです。軽い犯罪じみた行為を繰り返す系のネタ、今はちょっとニューヨーク思い出しちゃうんですけど、でも面白かったです。

 

続いてセンリーズ。なんの繋がりなのか、センリーズのテコンドー近藤さんも時々ポケモンGO動画で見てました。 センリーズおもろいですね! インスタによくいる女~みたいな、30代以下にしか伝わらんのちゃうか…っていうネタ、私はめっちゃツボで好きです。「イチャイチャしてええのはイケメンだけやろ!」みたいなややメタなフレーズも好き。センリーズ、今は「オレたちワーキャーじゃないんやから」というスタンスでやってますが、ネタ磨いていったらそのうちワーキャーになってそう……。

あとセンリーズの次がDr.ハインリッヒだったんですが、同じ全身真っ黒コンビでも身長差がありすぎて騙し絵見てる気分でした(笑)

 

Cブロック

まず鱒之介の身長差がなんかかわいい。

 

デルマパンゲの森のネタはなんか最近いろんな場所で見てるんですが、4分尺でも面白いですね! いつからやってるネタなのか知らないんですが、以前マンゲキで見たときはちょっとエグみが強かった気がしたんですが(虫とか出てくるネタなので)、それがちょっとマイルドになっていってる感じがして、見る度に好きになります。二人の掛け合いも毎回ちょっとずつ変わってる気がする。迫田さんがボケにボケをガンガン重ねて広木さんを説き伏せていくのがめちゃくちゃおもろい。

 

それからロングコートダディ。2部の2位でした。

劇場に行くようになってまだ日が浅いんですが、それでもロコディはいつも違うネタをやってる気がします。しかもどれもおもろいし斬新。この日のネタも最高でした。

 

Dブロック

まずイノシカチョウ。劇場メンバー入りおめでとうございます! おもしろかった!

トリオのコントって幅が広がるしやっぱりいいなぁと思いました。不思議な設定なのに4分の尺の中で変な謎が残らない。全員タイプ違う感じで覚えやすいのも有難いし、いろんな設定のネタが見てみたいです。

 

それから4位、黒帯M-1のネタ動画見てハマって、最近YouTubeもチェックしてるだけに嬉しかったです。「宝塚」のネタ同様てらうちさんの「おねがいしまーす!」の声だけでおもろい……。ボケ数多くてドカドカウケる系のネタじゃないけど、じわじわくる感と一発の大きさなら2部でダントツでした。お二人ともやっぱり声がいいなぁ。今年のM-1準決勝にしれっといそう。

 

エンペラーもめちゃくちゃ面白かった。にしやまさんの声とか困った感じとかで無限に笑えるし、その隣で冷静にボケまくってる安井さんとのバランスがいい。

 

 

以上、まずはグランドバトルの感想でした。次は通しでも見てみたいですね~!

 

 

Top of Namba Grand Kagez

未来のNGKの香盤表になるようなメンバーで、という特別感あふれる公演。演出を海原やすよ・ともこのお二方が手掛けた、熱い想いを感じられるライブでした。

令和喜多みな実野村さんのTwitterより。素敵なセットでした。

 

一部

まずオープニング映像。めちゃくちゃかっこいい。出演する芸人さんたちが芸歴順に映し出されるんですが、見取り図と令和喜多みな実が並んで映っているのがなんとなく嬉しかった。

 

祇園

トップバッターとして登場したのは祇園舞台裏では暗いというのが信じられないくらいの木崎さんの明るいキャラクターと、粛々とツッコミを入れていく櫻井さんのテンポの良さで一気に客席があたたまります。一番手に祇園置いといたら間違いない。

木崎さんのキザキャラや二人の身長差(16cm!櫻井さんがいつもやや背を折ってるのでそんなに感じたことなかった)などで盛り上げてから、ネタは「桃太郎」 2020年のM-1グランプリ予選でも度々披露されていたネタで、2020年の祇園の集大成という感じがしました。細かいコンプライアンスポイントが多いので、長尺になればなるほど面白いですね。コロナの自粛中は「鶴の恩返し」を題材に炎上しない漫才を作っていたので、今度はそれがネタとして育っていったらいいなぁと勝手に思っています。炎上しないシステム漫才って祇園のお二人に合ってるし、櫻井さんのツッコミなのかボケなのかわからない立ち位置もおもろい。「"ごはん"って言える犬がいるんですよ」「調べてみて」とか、ダブルボケか?ってノリで、二人がかりで客席に妙な圧(?)かけてくるのが好き。

この公演のあと、21時から祇園のお二人はラジオの生放送だったんですが、その冒頭でTop of NGKの感想もお話しされていました。

一度聞いただけなので完璧に正確ではありませんが、「中川家さんの緊張感をも楽しんでいるような感じがすごい」というお話と「僕らの漫才は最初から最後まで全部台本通り。アドリブ一切なし」というのが印象的でした。

普段のマンゲキの寄席でも祇園はあんまりアドリブやってるイメージがなかったので予想通りでしたが、台本から一字一句ブレない真面目さが祇園らしさかもしれませんね。

 

オズワルド

続いて2組目はオズワルド。今回唯一の東京勢です。出囃子を聴いたのは初めてでかなり高まりました。

冒頭1~2分くらいは緊張が伝わってきましたが、後半にいくにつれてなめらかな喋りになっていって安心しました。オズワルドは二人とも心地の良い声で、長尺で見れるのは本当に嬉しいです。そういえばANNお笑いウィークも良かったな。

ネタは「明晰夢」 夢であると自覚しながら見る夢のことですね。

「Top of NGKに立ってるなんて夢に決まってんじゃん」と、今が明晰夢であると主張する畠中さん。こういう物語的(?)な世界観もすごく合うし面白い。「これは夢なんだから」と服を脱ごうとする動作で、まずサスペンダーを下ろそうとするのがなんか良かったです。そんな畠中さんのゆったりした主張に対してだんだんボルテージを上げていく伊藤さん。伊藤さんの熱が上がっていく様子がたまらなく面白い。ストーリー仕立てというか、最後までワクワク感が持続するネタですごく楽しかったです。

 

見取り図

3組目は見取り図。出囃子である「涙のリクエスト」の冒頭がかかっただけで客席の期待感が一気に高まるのが伝わってきます。コロナ禍じゃなかったらみんなもっと声出してワーってなってたんやろな~

ネタは「究極の選択」「お座敷遊び」 リリーさんの適当ともとれるボケの暴投、それに振り回される盛山さん。二人ともNGKの舞台を楽しんでいる感じが伝わってきました。後半出てくる令和喜多みな実の野村さんに「持ち時間7分やのに13分くらいやってた」と言われるほど。

見取り図のお二人を見てると、本当に生の良さを体感しますね。特に盛山さんは「劇場に来て」としきりに言いますが、その想いがいつもネタに乗ってるなと感じます。この先見取り図がどれだけ売れても、テレビやYouTubeじゃ絶対に感じられない舞台の素晴らしさをいつまでも届け続けてくれるんだろうなぁと思いました。

 

ミルクボーイ

「生の良さ」でいうと、4組目のミルクボーイもまさに舞台ならではの感動がありました。まず、見取り図がネタ中しきりに使っていた「角刈りの板前」というフレーズを「俺か?」とイジる内海さん。前後のコンビイジりや他のコンビのネタ使ったボケって舞台ならではで大好きです。

ミルクボーイのネタは「北海道展」 自分たちのシステム漫才をフリにしてて、これが最高に面白い!!論点がゆっくりすり替わっていく見事さは何度見ても笑えます。コーンフレークのネタでもある「(パフェに法律スレスレくらいコーンフレーク入ってる、あれ以上入れるなら)俺は動くよ!」みたいな、どの立場から突っ込んでんの?ってなる内海さんのフレーズが毎回いいですね。北海道展なら「俺が三重と話をする!」とか好きすぎる。

M-1優勝して、テレビやCMにもめちゃくちゃ出てるのにネタを磨き続けるのが凄すぎるし、まさに「未来のNGK」にふさわしい漫才師だなと改めて感じました。

 

とろサーモン

続いてとろサーモン。お二人のネタを生で見たのは初めてでした。なので当然出囃子を聴いたのも初めてだったんですがめちゃくちゃかっこいい。あと久保田さんのファンキーなお衣装も似合ってて素敵でした。

ネタは「電車にいる迷惑な奴」 コント漫才に入ろうとする村田さんを「漫才師はいっつもいっつも練習しようって言うけど、本番見たことあんのかよ」と制する久保田さんの正論。

ちょっと話は反れますが、たまたま前日の2/10にツートライブの無観客単独で「終止符を打つ」というネタがあって、それの中に「本番のない漫才コントに終止符を打った」ってフレーズがあったのを思い出しました。メタな話ですが、寄席ではこういう切り口も面白くていいですよね。

駅のホームで奇妙な動きをする久保田さんの姿がいまだに忘れられません。

 

海原やすよ・ともこ

一部のトリはやすともさん。出囃子にお客さんの手拍子が乗っかってすっごく楽しい雰囲気。

後述する中川家もそうですが、やすともさんの漫才は「〇〇のネタ」という感じではなく、ただお二人が喋っていてそれがめっちゃおもろい。全国区のネタ番組ではだいたい大阪と東京の女の子やオバチャンの違いについてのネタが多いですが、それもちょっと入れつつ、とにかくおもろい話を話して聞かせてくれてるような、そんな雰囲気で始終笑いっぱなしでした。あれってどれくらい台本あるもんなんやろ?

なんか、大阪で育って良かったなぁと心から感じました(笑) またやすともさん見にNGKに行きたい! 面白かったです。

 

二部

10分くらいの換気休憩を挟んで二部。どれだけ面白くても長時間見てると身体がしんどくなるので、休憩挟んでくれるのは嬉しいですね。

 

ラフ次元

二部トップバッターはラフ次元。前半も後半もトップバッターが28期でした。今回若手組のオズワルド・ロングコートダディはトップバッターって感じじゃなくて、中間管理職的な位置のラフ次元・祇園がその枠にぴったりなのがまたいいですね。

この日は新衣装の初披露だったようです。前衣装(?)のうっすいグレーのチェックよりこっちが似合ってる! 特に空さんはダークな色味のほうがいい感じしますね。本当にどうでもいいことなんですが、個人的にラフ次元のお二人ってパーソナルカラー何なのか気になります。ブラウンとかワインレッドの衣装とか案外似合いそう。

盛り上げ上手なお二人ですが、まず空さんが「初出場」を噛んだことによるウッカリ笑いみたいなのが広がっていって面白かったです。ネタは「前奏に歌詞をつける」 ラフ次元のネタはどれも文学的というか、書き方変えて本にしても面白そうな感じのものが多くて好きです。アマンダとか空さんの隠し事のネタもめっちゃおもろい。

時間見てたわけではないですが、たぶんラフ次元も決められた時間通りにネタをやってたのかな?という印象。在阪28期の真面目さがいいですね。

 

ロングコートダディ

2組目はロングコートダディM-1終わってからはマンゲキの寄席でもコントばかり見ているので、漫才が見れるのはちょっとレア感あって嬉しいです。

オズワルドもそうですが、この日の若手組はなんか達観してそうというか、すごく落ち着いてるな~ってイメージがありました。なので堂前さんの「こう見えてめっちゃ嬉しいです」(ちょっと言い回し違うかも)みたいな一言、ほっこりして良かったですね。

ネタは「貞子」 M-1 2回戦の動画で見て、めっちゃおもろいと思ってたネタなので長尺で見れるの最高。3分とか4分にギュッとなってるのもいいんですが、ロコディはゆったり聴きたいなって改めて感じました。堂前さんと兎さんの口調それぞれに特徴があって、緩急感じられるところが好きです。

 

令和喜多みな実

3組目、令和喜多みな実。ネタと喋りが天才的に面白くて、最近ハマっているコンビです。メッセンジャーの黒田さんの出てき方のモノマネとか、野村さんはいつも芸が細かくて最初から最後まで笑わせてくれるんですよね。それに対する河野さんのツッコミも、"過不足ない"って感じで好きです。何でもかんでも突っ込むわけじゃなく、でも絶対にここ!ってところは外さず突っ込んでる感じ。

ネタは「最後の晩餐」(?)からのたぶん「メガネ」 「メガネ」は噂で聞いたことがあるんですけど(作ったときの漫才を作る会は見てなかった…)めちゃくちゃ面白かったです。

きたみなさんは本当に漫才舞台が似合ってて、「将来NGKを背負って立つ」っていう、公演のコンセプトに強い説得力を持たせるコンビやなぁと思いました。ネタ面白いし、お二人の掛け合いの自然さが気持ちいい。別にお笑いやったことないし、そんなにたくさん見てきたわけでもない私でも、ボケもツッコミも上手いのがわかる……みたいなそんな感じなんですよね。河野さんの家がバレていく流れとか、旅行の話から「メガネ」のネタの掛け合いにすっと戻っていくのがきれいすぎる。

板前(見取り図)の喋りすぎを野村さんがイジるくだりも良かったです。きたみなさんも絶対生で見たいお笑い。

 

和牛

4組目は和牛。ネタは「映画」からの「ターニングポイント」

「映画」の方を以前劇場で見たことがあったので2本のネタを合わせて長尺にしてるのがわかったんですが、ネタのつなぎ目を分かりにくくしてあってとっても自然。ハリーポッターの話がぬるっとNSCの話題に置き換わったり、会話の中で水田さんの細かさが炸裂していたりと、本当に心地よい漫才だなぁと思いました。

 

プラス・マイナス

続いて5組目、プラス・マイナス。プラマイさんは森ノ宮の劇場などでも見たことがあるのですが、やっぱり大きな舞台が似合うな~と感じます。

とろサーモン久保田さん、まめきちと巨人師匠のやり取り、ミキの昂生さんなどモノマネも豊富。ネタはもちろんですが、一芸でもめっちゃ盛り上げてくれるので最初から最後まで笑いっぱなしでした。感想として書くようなことが少ないんですけど、結局一番笑ったのはプラマイさんかもしれません。

 

中川家

大トリ、中川家。何分喋んねん!(いい意味で)って言いたくなるくらいのびのびされてて、やっぱり中川家とやすともさんの安心感は凄かったです。

しゃべくり漫才のかたちから、途中で「食レポなんてできひんわ」と言う剛さんのためのラーメン屋漫才コント(?)が挟まるのが意外でした。でもコントの途中で、店主役の礼二さんが弟の礼二さんに戻って、それからまた店主役に入ったり……とかなり自由。中川家の漫才ってどこからどこまでがあらかじめ決まってたものなのか全然見えなくて、でも全部台本にあるんか?と思えるくらいスムーズにお互いの言葉を拾い合ってるのがめちゃくちゃ気持ち良かったです。面白かったなぁ。

 

 

中川家のネタが終わり、ラストはやすとものお二人も合流して4人でエンディング。全体的に押していたため(緊急事態宣言下のため、20時までに終わらないと怒られるそう笑)超絶巻きでの挨拶で閉幕しました。

エンディング映像の「演出:海原やすよ・ともこ」の文字に感激。なんか私たち客は気軽にNGKに来てるけど、本当に素晴らしい場所なんだなぁということを改めて感じさせられました。でもこれからも気軽に行きたいです。